ぎふきた法人会報「篝火」表紙写真植物解説(日本桜草)

サクラソウ(桜草)
Primula sieboldii サクラソウ科
サクラソウと言えば「ジュリアン」「ポリアン」「マラコ」「オブコ」「うぐいす」など海外が原産地の植物が主流になってしまった。その多くは人為的な交雑により育種された園芸種である。花色は豊富で花期は長く、その進化は目覚ましい。ご本家、日本のサクラソウが忘れられている。
我国は草もさくらを咲きにけり 小林一茶
このように昔は全国にサクラソウの自生地があった。
また江戸時代には日本のサクラソウ、一種から変異個体を選抜し500種もの園芸品種があったと言われている。明治以降は衰退し今では絶滅してしまった品種も多い。しかし愛好家達が集まって同好会を結成し、先人達が残してくれた花は今も受け継がれている。更に野性種も環境の変化で激減し、小林一茶がうたっているように屋外で見ることは殆ど出来なくなってしまった。その為、絶滅危惧種に指定されている。
そのサクラソウが岐阜県御嵩町で花飾りを楽しんでいる人達が花壇に植え、いっぱい咲かせているのを見て驚いた。それは夏の間は1年草(メランポデューム)の下で植えたまま眠らせ翌春咲かせるのだと言う。サクラソウの性質を知ってできる技、脱帽である。
Posted by nagara at nagara : 19:20