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2007年7月11日

夏の花木「サルスベリ」 別名:百日紅(ヒャクジッコウ)

sarusuberi%202.jpg
          サルスベリ
       (別名:百日紅) 

       Lagerstroemia indica           ミソハギ科

子供の頃、真っ先に覚えた木の名前が「サルスベリ」と言う人も多い。それはそのネーミングにある。ユーモアがあり一度聞いたら忘れられない。
この木は生長するにつれ、幼虫が脱皮するように古い樹皮を脱ぎ捨て、年々滑らかな木肌になる。それを見て、木登りのうまい、さすがのエテ公もうっかりすると滑り落ちてしまうのではないか、との勝手な推測から、その名が付く。
原産地、中国では真っ赤な花が長く咲き続けるのを見て、「百日紅」と言われていた。その名が日本に伝わり、二つの名前で呼ばれるようになった。そして誰もが夏に目立つこのよそ者の木に関心を示した。

朝寝坊もすきなら、宵寝のすきなこと、
          百日紅の如きはめったになし     芥川龍之介

木の中で一番ずるいやつ                  岡田 啓介

おくせもしなければ、わびれもしない、いつも自分自身をずばりと割り切っている、もっと も要領のいい木           夏目 漱石
                 
これらの歌に詠まれているのはサルスベリのその滑らかな木肌ではなく、また真夏に華やかに咲く花でもない。この木の習性を人の生き方に重ね合わせているところが面白い。
多くの樹木は春を待ちこがれ、厳しい冬を耐え抜き、一斉に新芽を出し、春一番に花を咲かせる。ところがこのサルスベリは4月中旬になっても一向に冬の姿から目覚めようとしない。それがそよ風の吹く4月下旬頃になるとやっと芽吹き始める。また秋も、他の木に先駆けて葉を黄変、落葉させ、いち早く眠りにつく。


Posted by nagara at nagara : 20:59