第2回もっと知ろう生け花、花材講座
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│ 第2回 もっと知ろう生け花、花材講座 │
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(有)長良園芸 安 藤 正 彦
<日 時> 平成17年10月9日(日) 午後1:30~3:30
<場 所> 岐阜県立国際園芸アカデミー
<テーマ> 何故そんなにも美しく花は咲き競うのか
■進化するから花は美しい、
○進化とは
・遺伝的変異を繰り返しながらより高度な種への変遷。
○何故進化するのか
・種の繁栄(生命力の強い種を目指す、なわばりを広げる)
○花はどのように進化したか
・胞子(羊歯) → 風媒花(裸子植物) → 虫媒花(被子植物)
・花がより大きく、目立つ
・花は小さくても沢山咲き目立つ
・八重咲きはより目立ち、効率の良い虫媒がなされる
・花弁がなくても目立つ花(ホウが発達)
・果実が美しいものは、花は目立たない
・他の生物と共進化
・隔離分布による固有の進化 プロテア、ユーカリ(南半球の植物)
・微妙な環境に適応(耐寒性、耐暑性、耐陰性) 栄養系繁殖
・寄生、半寄生植物 花は目立たないが実が目立つ
○花色と進化
白 競争相手がいない隔離された場所
繁殖力が旺盛
黄 華かな花が咲かない季節(冬~早春)や隔離された場所で咲く
赤 競争相手の多い、温帯、熱帯地方に多い
青 高山や隔離された場所
○花の香りと進化
・夜に咲く花に多い (ナイトフロックス、月下美人、夜来香)
・白い花(目立ちにくい)に多い (クチナシ、マツリカ、ジンチョウゲ)
・小さい花に多い (夜香木、茶蘭、風蘭)
・美しくなる事を忘れた花 (黒百合、座禅草)
・進化の頂点に立つ花 (バラ、ラン)
○どのようにして進化するのか
・雑種性が保たれ、変異個体が出現する集団
・突然変異により異なって遺伝的形質を持った個体が出現
○進化を忘れた1属1種の植物
イチョウ、キレンゲショウマ、梅花カラマツ、ダビデア、白根アオイ、カルーナ、デオネア、
○進化の頂点を極めた花、それは「ラン」
・種子繁殖を忘れない
・ラン菌の共生
・共進化
・あらゆる環境(厳しい環境)への適応
・養分(胚乳)を持たない膨大な種子を飛散
・雄蘂、雌蘂が露出しない(受粉の効率性が良い)
・花型が他にはないユニークなのが魅力的(セパル、リップ、ペタルに分かれる)
■進化と淘汰(絶滅)
○進化による、植物同士の生存競争で負けると淘汰されるか、違った場所に適応し生き 延びる(負 けるが勝ち)
○進化よりも急激な環境の変化(開発)や移入種の急増に順応(進化)できず、絶滅危 惧種になり 絶滅するものもある。
○進化に負けた者、絶滅危惧種にも魅力的な花が(そばかす美人)
■植物の進化は分類に繋がる。
○分類を知る事は植物を知る為の第1歩
○同属種や近縁種には形態的、又は、植生に共通点がある
○学名は分類の一端
■人為的進化 「育種」 1
○自然発生的に出現する優良個体を選抜
○交配やX線照射により、変異個体を出現させ選抜
○4倍体育種
○交配を繰り返しポリジーンを集積
○実生系種(固定)と栄養系種(挿し木、接ぎ木、メリクロン)が作り出される。
○固定させた2系統を交配したFIに優良種を見いだす
■人為的進化 「育種」 2
バイオテクノロジーによる育種
○胚培養
交配しても育たない胚を人為的に培養し、従来、交配が出来なかった交配が実現(ロー トホルン)
○細胞融合
細胞膜を取り除いた「プロトプラスト」を融合させる(P,オブコニカにP、ポリアン サを融合させ、かぶれ ないP、オブコニカが作り出される)
○遺伝子交換
DNA分析を行い、欲しい遺伝因子を取り出し他の植物に入れる。
ペチュニアの青の遺伝因子をバラに注入し「青いバラ」が誕生(サントリー)
Posted by nagara at nagara : 20:57